2014年10月15日

2014/9/17 『妖怪ラヂオ』甲田烈



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 甲田烈「妖怪ラヂオ」

 今回はセルフトークです。題して「秋の学会スペシャル: 哲学と霊性をめぐって」です。
 先週、2日続きで国際井上円了学会(http://www.toyo.ac.jp/site/iair/)と日本トランスパーソナル学会(http://www.toyo.ac.jp/site/iair/)という場所で発表をさせていただき、かつ参加者とのやりとりも楽しんできました。
 両者はそれぞれにカラーの異なる学会で、井上円了学会のほうは思想史研究や文献研究といったアカデミックな傾向の濃いもので、トランスパーソナル学会のほうは心理臨床の実践者として日々クライエントに接している方が多いという傾向があります。
 ただ、今年は興味深かったのは、共通して「霊性と哲学」という問題が問われていたことです。井上円了は哲学者としても、「真怪」のような直接知を強調し、哲学の極限は宗教に行き着くと考え、「哲学宗」と自らを称してはばからない側面も持っていました。一方、今回のトランスパーソナル学会で話題となり、近年再評価の方向にあるイスラーム学の碩学・井筒俊彦(1914-1993)は若いころに父親から行を与えられ、瞑想も続けていたといいます。
 一体、哲学と「行」との関係はどのようになっているのでしょう。これは近代日本における知のありかたを問うという大きな問題ともつながるのではないでしょうか。

 そして「哲学」と「霊性」をたてわけないときに、考えるな、感じろ!でもなく、もっと考えろ!でもなく、感じつつ考える=もの思う、という方向が、そこに開けてくるように思われます。

 今回は学会という、普段みなさんがあまり触れない空間についての体験記と紹介も兼ねて、哲学と霊性について考えてみたいと思います。
 
 乞うご期待!

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■パーソナリティ:第3週担当 甲田烈(こうだ・れつ)

哲学者・妖怪研究家。

東洋と西洋の哲学・思想を軸としながら、実生活にも応用可能な「非人称的アプローチ」というメタ理論を開発中。不思議な現象が伝えられている現地に赴き、直観的に感じとることと、文献を用いた論理的思考の双方をこよなく愛する。

東洋大学文学研究科博士後期課程満期退学。2004年より相模女子大学非常勤講師・河合塾河合文化教育研究所研究員。著書に『手にとるように哲学がわかる本』(2008年、かんき出版)、共著に『インテグラル理論入門T・U』(2010年、春秋社)がある。

近著は『妖怪を知るためのレッスン』(2014年刊行予定)がある。関連論文多数。
フェイスブック(https://www.facebook.com/retsu.koda)
ブログ「事場師の風景」(http://fieldificator.seesaa.net/)

posted by tamahoradio at 19:34| 2014年放送 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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